自動バリ取り機は、加工物の仕上がりを向上させる重要な役割を果たす装置であり、適切な機種選びは生産性や品質に直結します。本記事では、ウォータージェット加工における自動バリ取り機の種類と、特にバリ取りにおすすめのウォータージェット加工機を紹介します。また、当メディアが注目している、ウォータージェット加工によるバリ取りが依頼できるおすすめの企業もご紹介。バリ取り機の導入や受託依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。目次バリ取りとは引用元:photoACバリ取りとは、金属やプラスチックなどを加工する際に生じる、バリと呼ばれる突起やギザギザを取り除く作業のことです。JIS規格では、バリを「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物」と定義されています。加工過程で発生するバリは、製品や部品の信頼性や性能に影響を及ぼす可能性があります。バリが残ると製品のサイズや形状が正確でなくなり、組み立てや使用時に問題を引き起こす場合も。また、バリは鋭利なため、触れるとケガをする危険性もあります。バリ取りは製品の品質維持だけでなく、使用者の安全性にも関わる大事な工程です。自動バリ取り機の種類引用元:日進機工株式会社公式HP最適なタイプの自動バリ取り機を選択できるように、バリ取り機の種類について理解しておきましょう。ウォータージェット(噴射式)ブラスト(噴射式)ブラシ式回転式流動式ウォータージェット(噴射式)ウォータージェットは、高圧水をノズルから勢いよく噴射することでバリを除去する手法です。この方法は、水のみを使用するため、加工物の表面を傷つけずにバリを効果的に取り除くことができます。また、水が到達しやすい複雑な形状の部品にも適しており、環境にも優しい方法です。ブラスト(噴射式)ブラストは、細かい砂や金属、ドライアイスなどを噴射してバリを除去する手法です。この方法では、加工物の大きさや素材に応じて噴射力や噴射範囲を調整できます。エアブラストやショットブラスト、ウェットブラストなどの種類があり、それぞれ異なる用途や特性があります。ブラストによるバリの除去は、細かな調整や均一化が可能であり、効果的にバリを取り除くことができます。ブラシ式ブラシ式の自動バリ取り機は、モーター駆動部にブラシを取り付けて回転させ、加工物の表面に残ったバリを除去します。構造がシンプルなものが多く、卓上型などコンパクトな装置も存在します。また、装置のサイズが小型であることが特徴です。導入コストは比較的低く、安価なバリ取り方法の一つ。一般的に大きな設備を必要とせずに実行できるため、広く利用されています。ただし、接触のさせ方によっては加工物に傷が残る可能性がある点に注意する必要があります。回転式回転式の自動バリ取り機は、研磨石を使用してバリを取り除きます。この方式では、大量の製品を同時にバリ取りできます。たる型の容器に加工物、研磨石、コンパウンド、水を入れて回転させることで、加工物と研磨石が擦れ合い、バリを除去する仕組み。噴射式よりも安価であり、製品の表面を研磨石で処理することでバリを効果的に除去します。大量の製品を一度に処理できるので、生産効率の向上にも期待できます。流動式流動式の自動バリ取り機は、内部に粘弾性の研磨材を流しながら、加工物の表面を研磨します。この装置は、流量、圧力、時間、往復回数、温度などの条件を制御し、バリをミクロン単位で調整します。往復運動によって、小さなバリも均一に除去でき、高品質な仕上がりを実現します。バリ取りにおすすめのウォータージェット加工機紹介引用元:日進機工公式HPバリ取り機にはさまざまな種類がありますが、当メディアは特に、環境にも優しく対象物を傷つけないウォータージェットによるバリ取りに注目しています。そこで、バリ取りにおすすめのウォータージェット加工機を厳選したので、それぞれの特徴を以下で詳しく解説していきます。エコマスターコンパクト/日進機工バリ取りに特におすすめなのが、日進機工のエコマスターコンパクトです。この電動モーター駆動式のユニットは、軽量コンパクトでありながら、2t車搭載が可能です(※電源機器による)。ウォータージェット加工装置用ポンプユニットを接続することで、ウォータージェット切断装置や金型洗浄装置、バリ取り装置など、さまざまな用途に対応しています。バリ取り作業において、高い圧力を確保しつつも、機器の軽量コンパクト化により移動や操作が簡単です。ぜひ、この高性能なウォータージェット加工機をご検討ください。この製品の詳細はこちらからJCC(ジェットクリーンセンタ)シリーズ/スギノマシンスギノマシンのJCCシリーズ、高圧水洗浄・バリ取り洗浄機は、ウォータージェットを使用した高圧水洗浄機であり、部品の洗浄やバリ取りに最適です。特に、交差穴や深い油路穴のバリ取り、タップ穴の切りくず除去など、部品の形状や素材に関わらず効果的に使用可能です。少量の水で洗浄が行えるため、ランニングコストを抑えられるというメリットもあります。この製品の詳細はこちらからウォータージェット加工のバリ取りが依頼できるおすすめ2社引用元:photoACここからは、ウォータージェット加工によるバリ取りが依頼できるおすすめの2社を厳選したので、紹介します。どちらの会社も、高精度なウォータージェット加工ができる信頼性の高い会社です。ぜひ、参考にしてください。1.日進機工株式会社引用元:日進機工株式会社公式HP会社名日進機工株式会社本社所在地〒463-0808愛知県名古屋市守山区花咲台2-401電話番号052-739-2671設立1965年2月事業内容メンテナンス事業、装置開発販売事業公式サイトURLhttps://nissinkiko.com/日進機工株式会社は、産業メンテナンスにおける総合力と高度な技術を持ち、ウォータージェットの開発に注力しています。ウォータージェットのパイオニアとして、常に最新の製品と技術を提供し続け、設備の開発からメンテナンスまでワンストップ体制で行います。バリ取りなどの受託加工はもちろん、自社開発のウォータージェット装置の販売や、車両展示装置など幅広い機器の開発も行っている会社です。お客様のニーズに合わせてトータルプロデュースが可能なので、ぜひ一度、日進機工に問い合わせてみてください。日進機工の概要や取り扱い製品についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。日進機工の概要やおすすめの取り扱い製品を紹介!2.中島特殊鋼株式会社引用元:中島特殊鋼株式会社公式HP会社名中島特殊鋼株式会社本社所在地〒474-0001愛知県大府市北崎町遠山211電話番号0562-46-9111設立1964年4月事業内容特殊鋼および非鉄金属の販売・加工公式サイトURLhttps://nakatoku-steel.com/中島特殊鋼株式会社は、スギノマシン製の高性能ウォータージェットカッターを導入しています。アブレシブジェットカッターNC-5AXは研磨材を混入噴射させ、各種材料の高速・高精度なバリ取りが可能です。ウォータージェット切断の利点を活かし、熱影響が少なく材質を選ばず、厚物や複雑形状の部品も効率的に処理します。ウォータージェットカッターによるバリ取りの依頼を検討している方は、中島特殊鋼に相談してみてはいかがでしょうか。最後に引用元:中島特殊鋼株式会社公式HP自動バリ取り機の選択は、加工の品質や生産性に直結する重要な要素です。適切な機種を選ぶことで、効率的な生産が可能になります。記事では、自動バリ取り機の種類や、おすすめのバリ取り機を解説しました。さらに、当メディアおすすめのウォータージェット受託加工会社も紹介しています。バリ取り作業を効率化し、品質向上に貢献するために、ぜひ記事の情報をご活用ください。